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野鳥俳壇 2018夏
野鳥俳壇 2018夏 日本野鳥の会誌「野鳥」にも俳句コーナーがある。選者は辻桃子氏。津軽で暮らしていらっしゃるが、都内にお住まいの百一歳になる母親のお見舞いにしばしば上京されると言う。 (特選) 鳥帰る西郷さんの像の上   東京都・菊池一彦さん * 選評…上野のお山に百年以上もじっと立っている西郷像。その上を渡り鳥が北方へ帰ってゆく。見上げる構図が目に見えるようだ。静と動の対比の妙。 ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

2018/05/30 18:48
ゲティ家の身代金
ゲティ家の身代金 原題は“All the money in the world”。1973年にローマで起きたゲティ三世誘拐事件の時、祖父ゲティ1世の資産は1.4兆円。世界一の大富豪だった。印象的な場面がある。ゲティが若いビジネスマンだった時、サウジアラビアの砂漠に線路を引き、溢れ出る石油の利権を独占した場面だ。濛々と蒸気を挙げて迫る蒸気機関車から砂漠へ降り立ったゲティを迎えるのは、砂漠の族長たちだ。ゲティは石油を欧米に運ぶために巨大タンカーを世界で初めて建造する。破格の安値で石油を買い取り、欧米で高く得る。ゲ... ...続きを見る

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2018/05/29 14:24
ファントム・スレッド
ファントム・スレッド  ポール・トーマス・アンダーソン監督のオリジナル脚本は、シンデレラストーリーから始まるが、年の差の開いたロンドン屈指の天才的仕立て屋と田舎のウエイトレスのカップルでは、あまりに溝が深い。裁縫の師でもあった母親を恋い慕い、姉と共に独身を貫いてきた初老の仕立て屋にとって、裁縫は命だ。たとえ愛を誓い合った相手でも、仕事を邪魔する者は排除する。レイノルズ(ダニエル・デイ=ルイス)は、経営者でもある姉(レスリー・マンヴィル)と暮らしながら仕事に没頭し、同居相手の女性を次々と変えてきた。レイノルズにとっ... ...続きを見る

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2018/05/28 16:23
詩人大使ポール・クローデルと日本展
神奈川近代文学館で「詩人大使ポール・クローデルと日本展」が開かれている。横浜美術館で開かれている「NUDE」展のメインにはロダンの彫刻が置かれているが、ポール・クローデルの姉はロダンの弟子であり愛人であったカミール・クローデルだ。明治元年、フランスの公務員の家庭に生まれたポール・クローデルは、知性と感性に優れた少年だった。4歳上のカミーユと長姉にも愛されたポールは、優れた成績を示した上、文学的才能も発揮した。同じ芸術的才能に恵まれたカミーユは、彫刻界の巨匠、ロダンの弟子となり、のちに愛人とな... ...続きを見る

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2018/05/26 19:11
蚤とり侍
蚤とり侍 小松重男の原作を愛読してきた鶴橋康夫監督にとっては、20年来の念願の企画だと言う。江戸の街に生きる市井の人々の哀歓をコミカルに描いた世界が、監督の好みなのだろう。蚤とり稼業が実在したかどうかはわからないが、女性相手の売春業はあったかもしれない。短編の原作をいくつか組み合わせて作られた脚本の面白さは前半にあるが、後半になると強引なまとめ方に首を傾げる場面も多い。時代は老中・田沼意次(桂文枝)全盛時代。内需を活性化させて、国を開こうとしたが、賄賂が蔓延り、すべては金の世の中。主人公の越後長岡藩の... ...続きを見る

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2018/05/23 06:47
モリーズ・ゲーム
モリーズ・ゲーム ヒロイン・モリー(ジェシカ・チャスティン)の絶え間なく続く語りの中で、目まぐるしく入れ替わっていくカット。冒頭のスキー競技大会の場面から、アーロン・ソーキン監督の脚本も演出も機関銃のように撃ち出されて行く。子供たちに厳しい心理学教授(ケヴィン・コスナー)に育てられる二人の息子と娘。末っ子のモリーは、父親から勉学とスキー競技の両立を迫られるが、背骨の病気で断念。だが、モーグルで全米選手権に出場。兄がスキーで全米首位に立つ中、モリーはオリンピック出場を賭けてスタートする。だが、凍った小枝につ... ...続きを見る

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2018/05/22 15:13
ラプラスの魔女
ラプラスの魔女 東野圭吾氏の原作に無理があるのか、八津弘幸氏の脚本構成にミスがあるのかは不明だが、残念な結果になってしまった。櫻井翔、広瀬すず、福士蒼汰というキャスティングがもったいない。前半は謎に充ちた殺人事件が連続して起きるだけでも、観客の興味を引くことができる。気象学の大学教授(櫻井翔)が、「ありえない」と断言する他殺の可能性が、連続して起きる事件のために謎めいてくる。そこへ、謎の美女(広瀬すず)が現われて、「ラプラスの魔女」と囁くのだから、さらにミステリアスだ。殺人だとすれば、何者かが作為をもっ... ...続きを見る

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2018/05/15 14:16
孤狼の血
孤狼の血 チラシには「警察小説×仁義なき戦い」とある。なるほど、そのとおりだ。原作者の袖月裕子氏は、自ら編集者に頼み込んでこの小説を書いたというほど、東映の「仁義なき戦い」シリーズに惚れ込んでいるという。物語の舞台は、昭和40年代の広島。架空の街で繰り広げられる暴力団の抗争劇を、所轄署の暴対刑事の視線で描いている。原作はよく練り込まれていて、県警本部警務部からスパイとしてこの警察署へ送り込まれる若手刑事(松坂桃李)が、実は監視対象の暴力刑事(役所広司)にその正体を初めから見破られていた上、若手刑事の書... ...続きを見る

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2018/05/14 15:18
アイ、トーニャ
アイ、トーニャ 1994年に実際に起きた全米フィギュア・スケート界での大スキャンダル事件。オリンピック選手選考会当日にライバル選手の足を警棒で殴りつけるとは!未曾有の大事件を巧みな構成で描いたのが、「アイ、トーニャ」だ。現在の登場人物たちが、インタビューに答えるという形で、過去を描いているが、全員が実に面白い。頭で考えてもとても産み出せないような強烈な個性に充ち溢れている。特に壮絶なのが、母親ラヴォナ・ハーディング(アリソン・ジャネイ)だ。娘のトーニャ(マーゴ・ロビー)の育て方、接し方が常軌を逸している... ...続きを見る

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2018/05/09 06:33
君の名前で僕を呼んで
君の名前で僕を呼んで  胸に迫るのは、主人公の高校生・エリオの父親が深く傷ついた息子に語りかける場面だ。6週間だけの真実の恋。二度と蘇ることのない鮮烈な恋の最後は別れだけだ。ゲイのエリオ(ティモシー・シャメラ)は、大学教授の父親の助手として北イタリアの避暑地にやってきたアメリカ人の大学院生・オリヴァー(アーミー・ハマー)に恋をしてしまう。オリヴァーもエリオを愛し、二人は身体を重ね会う。エリオにとって、初めてのゲイの恋人だったが、同時に優れた頭脳と感性を持った研究者でもあった。学者夫婦の家に生まれたエリオは、子供の... ...続きを見る

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2018/05/07 16:21
日の名残り
 1994年に中央公論社から邦訳版が刊行されたカズオ・イシグロ「日の名残り」は、作者のノーベル文学賞受賞で新たな脚光を浴びている。1956年の夏から始まるこの物語は、実に巧みに構成されている。語り部は、英国屈指の豪邸ダーリントン・ホールで永年執事頭を務めたスティーブンス。作者はこの執事に二つの課題を与えている。ひとつは、第1次世界大戦終了後から第2次世界大戦、そして戦後に至る英国中枢部の動きを執事の視点から捉えること。もうひとつは、すでに孫まで生まれた元女中頭との再会の旅路だ。執事が仕えたダ... ...続きを見る

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2018/05/03 05:23
いぬやしき
いぬやしき 東京の街を、高速で飛翔する映像はとてもよくできている。ドローン撮影、最新VFXを駆使してダイナミックな映像に仕立ててある。同時期に上映されている「レディ・プレーヤ1」の圧倒的なCG映像には遠く及ばないものの、低予算の日本映画界としては革新的仕上がりだ。感心したのは、新宿のモブシーン。多数のエキストラを配置し、映像のかなり奥までぎっしりと群集が詰まっている。佐藤信介監督の意気込みが伝わってくる。大量殺人の恐怖から逃げ惑う人々の群れがよく撮られている。キャラ的に魅力的なのは、なんといっても高校生... ...続きを見る

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2018/05/02 16:20
レディ・プレイヤー1
レディ・プレイヤー1 2045年の主人公たちが活躍するヴァーチャル世界にも、懐かしき時代の映画や音楽が次々と登場する。観客の年齢によって、懐かしさは違うだろう。日本人へのサービスも用意されていて、主人公たちにも日本人が混じっているし、仮想バトルがメカゴジラVSガンダムなのだから、驚きだ。主人公のカップルは、「サタディナイト・フィーヴァー」で踊り出し、「シャイニング」の世界に迷い込む。スティーヴン・スピルバーグは、2045年を悲観的に描いている。今にも崩れそうな簡易アパートに主人公は暮らしているし、両親が早世し、叔母に... ...続きを見る

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2018/05/01 15:27

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ろくでなし通信 2018年5月のブログ記事/BIGLOBEウェブリブログ
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