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zoom RSS 万引き家族

<<   作成日時 : 2018/06/11 15:31   >>

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チラシには「10年くらい自分なりに考えて来たことを全部この作品に込めようと、そんな覚悟で臨みました」という是枝監督の言葉が記されている。なるほどと納得できるのは、かつて「誰も知らない」という画期的な作品に感銘を受けたからだ。社会の片隅で、誰にも知られず、お互いに助け合って生きて行く“幽霊家族”が、「誰も知らない」のテーマだった。あの作品のヒントも、新聞で報道された“子供だけの家族”にある。両親や行政から切り離された子供たちが彼らの力だけで生きていけるものかを問いかけた秀作だった。あらゆる芸術家は、やがて原点に回帰すると言われる。是枝監督も例外ではなく、「海街dialy」「歩いても歩いても」「海よりもまだ深く」「そして父になる」といった家族をテーマにした作品の後、なぜか「三度目の殺人」で犯罪を取り上げた後、原点に戻って撮ったのが「万引き家族」となった。監督が10年間考えてきたのは、血の繋がりだけが家族なのか。なぜ虐待が起きるのか。犯罪は罰されるべきだが、生きる術でもあるのではないか、といった点だろう。「誰も知らない」でも、集まった子供たちは生きて行くために食べ物を盗んでいた。そこで描かれたのは単純窃盗だ。「万引き家族」で描かれるのは複雑だ。窃盗、誘拐、死体遺棄。登場人物の過去には、正当防衛ながら殺人さえある。老齢基礎年金だけでは老人ひとりすら生きていけない現実の中、老婆(樹木希林)は、離婚した前夫の孫娘(松岡茉優)、謎の中年男女(リリー・フランキー、安藤サクラ)、助けてやった二人の子供と暮らす。素性がはっきりしているのは、フーゾクで働く孫娘と母親に虐待された幼女だけで、あとの3人はよくわからない。監督の創作ノートには明確に記されているのかもしれないが、観客には曖昧にされている。この作品の中には非正規労働者、労災保険、高齢者の孤独といった現代日本社会が抱えている諸問題が詰め込まれている。だが、結局誰にも救いが訪れないまま、物語は幕を閉じる。封切り直前に起きた五才女児の両親による虐待殺人事件(保護責任者遺棄致死)を重ね合さずにはいられないだろう。血のつながった家族の中にいても殺されるのだ。





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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
昨日見て来たが訳の分からない内容でした
話題作品とはなに・・・?
礼儀も作法も行儀もなく無秩序なだけ。
気持ち悪くなりました。
外国人には日本の印象を悪くしたのでは・・と。
土ノ子
2018/06/12 14:29

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