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ろくでなし通信
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タイトル 日 時
半世界
半世界 とてもわかりにくいタイトルだが、観ているうちにわかってくる。この作品は、長年にわたって映画界に投資してきた木下工務店傘下のキノフィルムズが製作・配給したものだ。オリジナル脚本も担当した阪本順治監督の自由度はかなり大きかったのではないか。ひとつの物語に対する観客の感想は様々だ。共感する者もいれば、首を傾げる者もいるだろう。この作品で際立っているのは、元自衛官の瑛介(長谷川勝己)だろう。登場人物の会話から、瑛介が高卒の陸上自衛官で、かつてPKOで中東に派遣され、戦地の過酷な業務のために心に深い傷... ...続きを見る

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2019/02/18 16:51
真夏の雷管(佐々木譲著、角川春樹事務所)
佐々木譲氏は、北海道警察を舞台として「笑う警官」「警察庁から来た男」「警官の紋章」「巡査の休日」「密売人」「人質」「憂いなき空」を書き続け、2017年に「真夏の雷管」を書いた。数年前、JR北海道は保守管理の杜撰さで世間から批判を受けた。点検記録や保守記録が改竄され、その結果、列車の火災事故が起きたのだ。この作品はその現実を巧みに取り入れている。「マスメディアが連日大きく報道したことで世論が呆れかえり、JR北海道もさすがに何人かの社員を処分しないわけにはいかなくなった」ため、組織の中から犠牲者... ...続きを見る

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2019/02/17 15:53
メリー・ポピンズ・リターンズ
メリー・ポピンズ・リターンズ ディズニー映画は甘い。とても甘くて、どんな困難も乗り越えていく。ミュージカル映画の傑作「シカゴ」を監督したロブ・マーシャルが、原案にも参加して作られたのが「メリー・ポピンズ・リターンズ」。前作は1964年制作なので、今回の作品までに54年の歳月が流れたことになる。この作品は前作と同じくロンドンを舞台に作られている。世界恐慌の只中で、多数の人々が生活に苦しんだ時代だ。画家を諦めて銀行の経理係をしている若い父親と3人の子供が暮らすバンクス家にも大きな不幸が訪れる。一年前に若い母親が亡くなった上に... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2019/02/13 14:55
ファースト・マン
ファースト・マン 映画公開に先駆けて、テレビでは主人公のニール・アームストロングのドキュメントが放送された。超高速飛行をめざす新型機のテストパイロットだったアームストロングは、トラブルを起こして飛行ができなくなり、やむなくNASAのジェミニ計画に志願する。当時は米国とソ連とが苛烈な冷戦に突入した時期で、しかも、高性能コンピュータはまだ産まれていなかった。ソ連に宇宙への挑戦で遅れをとった米国は、ケネディ大統領の「あと10年で月に行く」というミッションを実現せざるをえなくなる。ジェミニ計画からアポロ計画へ、何人もの優... ...続きを見る

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2019/02/12 16:59
国体論(白井聡著、集英社新書)
 サブタイトルの「菊と星条旗」は、天皇制とアメリカ合衆国を意味している。白井氏は、著書の中で戦前期の天皇制と戦後の天皇制について述べているが、個人的に興味を引かれたのは、著書の随所で引用されている人々の檄文だ。 ...続きを見る

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2019/02/06 16:02
フロントランナー
フロントランナー 30年前の1988年、大統領候補として最有力だったのが、民主党のゲイリー・ハートだ。最有力候補=フロントランナーとして多くの若者たちが支え、次の大統領になる可能性が最も高かったハートは、一瞬のうちに潰えてしまう。当時の米国政治界の詳細について、日本人の私にはまるで知識がないが、なぜ、ハート上院議員が大統領候補を自ら辞退せざるを得なかったのかは、この作品を観れば良くわかる。過去の大統領候補たちは、政治的見解を支持されれば問題は起きなかった。だが、ハート議員の時代には、政治的問題よりもプライバシ... ...続きを見る

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2019/02/05 13:52
七つの会議
七つの会議 池井戸潤氏の原作は、タイトルそのものだ。ある会社で行なわれる七つの会議から、会社が抱える大きな問題と、極めて個性的な「ハッカク」こと八角(やすみ)係長の存在が次第に浮かび上がってくるという面白い仕掛けになっている。映画化に際してまず苦労したのは脚本だろう。丑尾健太郎と李正美の共同脚本は、モノローグを多用して、視点を分散させている。次第に物語の興味をハッカク係長の謎に集め、ハッカクを探ることで会社ぐるみの隠蔽工作に辿り着くという構成にしている。撮影、美術ともに見応えのある場面が多く、スケール感を出... ...続きを見る

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2019/02/04 15:27
花田清輝展
神奈川近代文学舘で19年3月10日まで「花田清輝展」が開かれている。評論家・花田清輝は戦時中の疎開で鎌倉市材木座で暮らしたため、神奈川近代文学舘での展示となっている。戦後、「復興期の精神」を発表した花田は、戦争への批判と戦後への道を現す評論家として脚光を浴びた。戦争から戦後への「転形期」をいかに生きるかを模索したが、今の言葉では、価値観の大きな変革期・パラダイムシフトといかに向き合うかということだろう。会場では花田が明治42年に福岡市で生まれた頃からの半生が展示されている。童話から入った花田が、... ...続きを見る

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2019/02/03 07:01
地面師(森功著、講談社)
「他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」それが、地面師だ。警視庁捜査二課は、18年10月16日、東京都五反田の老舗旅館「海喜舘」を巡る不動産詐欺事件、いわゆる「積水ハウス事件」の詐欺師グループ8人を逮捕した。地面師グループが、積水ハウスから手にしたのは、空前の55億円だった。著者の森功氏は、地面師グループの成り立ちから今日までの暗躍ぶりを詳細に記している。実名がたくさん出てくるのには驚く。中でも、中心となって活躍する“スター地面師”。不動産詐欺のあらゆる手口に精通し、高い技能を持った職人たちを... ...続きを見る

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2019/02/02 13:31
第22回毎日俳句大賞
2019年1月下旬、第22回毎日俳句大賞が決まった。応募総数6900句。「いのち」をテーマにした応募作品は、2300句。 ...続きを見る

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2019/02/01 15:50
ナチス第三の男
ナチス第三の男 原作者のローラン・ピネ氏は「小説とは別物ではあるけれど、豪華キャスト、美しい音楽、そして東欧の雰囲気の再現も見事」と記しているから、原作とは違っていると思われる。1942年5月27日、ナチスに侵攻されたチェコスロバキアの首都、プラハで起きた暗殺事件。殺されたのは、チェコの支配者とも言えるラインハルト・ハイドリヒ。ナチスのSS(親衛隊長官)から、チェコの副総統に出世した男で、暗殺当時は38歳だった。暗殺したのは、英国に亡命したチェコ自由軍の若き二人の兵士。暗殺へ至る過程がサスペンスフルに描かれる。... ...続きを見る

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2019/01/29 13:55
ヴィクトリア女王・最期の秘密
ヴィクトリア女王・最期の秘密 大英帝国の象徴として、50年間の長きにわたって英国の頂点に君臨し続けていたヴィクトリア女王の時代。気難しく、近寄りがたい晩年の女王は、最愛の夫と従僕を失って孤独だった。そこへ、記念金貨贈呈のために選ばれてインドからやってきたアブドゥル。権力をほしいままにしてきたが心を閉ざしていた女王と、知的で聡明なアブドゥルに、いつしか上下を超えた感情が芽生えていく。この作品の魅力は、何と言っても主演のジュディ・デンチの演技だろう。重責を担う老女王の苦悩、愛する人々を失ってしまった寂しさ、辛さを美しく表現し... ...続きを見る

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2019/01/28 14:33
遭難信号(キャサリン・ライアン・ハワード著、法村理絵訳、創元推理文庫)
18年6月に刊行されたアイルランドの新人作家によるミステリー「遭難信号」の舞台は、地中海クルーズの船中。豪華客船セレブレイト号の中で起きたと思われる謎の事件を追うのは、アダム。30歳までアイルランドの小さな町で脚本を書き続け、ようやくハリウッドに売れた青年だが、彼を支えてくれた恋人のサラが突然失踪したのだ。会社の出張だと言っていたが、それは嘘で、他の男とセレブレイト号に乗るためにスペインのバルセロナから乗船していたらしい。それは本当なのか。誰かがアダムの元に封筒に入ったサラのパスポートを送り... ...続きを見る

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2019/01/26 06:56
第20回NHK全国俳句大会
19年1月20日、NHKホールで全国俳句大会が開かれた。集まった作品は、44、277句。題詠は「天」だった。 ...続きを見る

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2019/01/25 14:05
マスカレード・ホテル
マスカレード・ホテル 東野圭吾の原作を、脚本家の岡田道尚がどのように脚色しているのかはわからないが、ドラマのポイントはよくわかるように作られている。都内の一流ホテル「コルテシア東京」を舞台に、予告連続殺人事件の潜入捜査にあたる警視庁捜査一課の敏腕刑事・新田浩介(木村拓哉)と経験豊かなホテルマン・山岸尚美(長澤まさみ)が、まず対立する。やがて、事件の推移と共に二人の間にある感情が生まれてくるという仕組みだ。原作者が用意したのは、都内各地で起きた3件の殺人事件。いずれも殺害現場に暗号が落ちている。その数字は、次の殺人事件... ...続きを見る

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2019/01/22 15:08
闇の歯車
闇の歯車 押し込み強盗を企む島帰りの男(橋爪功)と安酒を求めて居酒屋へ通う四人の男たち(瑛太、緒形直人、大地康夫、中村蒼)。それぞれに行き詰まった男たちの前にぶら下げられる百両の分け前。島帰りの男は、あえて素人を集めて、練り上げた計画を実行しようとする。江戸の町の闇世界に生きる男たちを活写し続けたのは、池波正太郎だったが、この作品の原作者は、藤沢周平だ。たとえ金のために殺しを請け負っても、そこに殺しの正義と美学を漂わせた池波正太郎のロマンとは対照的に、藤沢周平が描く闇世界の男たちの末路は無惨だ。人妻と... ...続きを見る

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2019/01/21 14:24
春待つ僕ら
春待つ僕ら チラシには「“ぼっち”の美月の運命を変えたのは、バスケと仲間を本気で愛する4人のバスケ男子との出会いだった」とある。ヒロイン、美月(土屋大鳳)は少女の頃から仲間の輪に入ることが苦手で、友達の輪に囲まれるのが夢だった。少女時代の美月を支えたのは、バスケに熱心な憧れの亜哉だったが、実は男の子で、今では高校バスケのスターになっている。物語の鍵は、美月の心にある。小学校の頃は作文で級友たちに笑われたという設定になっているが、高校時代には先生から認められて、全国高校生作文コンテスト大会に入賞する。... ...続きを見る

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2019/01/16 14:14
蜘蛛の巣を払う女
蜘蛛の巣を払う女 雪景色のストックホルムを舞台に、「正義の攻撃者」リスベット・サランデル(クレア・フォイ)が縦横無尽に活躍する。冒頭は、チェスをする幼い姉妹。リスベットと双子のカミラだ。父親はロシアの闇組織のボスで、変質者。父親に呼ばれた双子のうち、リスベットは雪の中へ逃げていき、カミラは父親の元に残る。カミラは、父との地獄の日々を経て父の死後、組織のボスになる。生き別れた双子が、事件をきっかけに再会し、最後は対峙する。フェデ・アルバレス監督は、北欧の寒々とした景色を多用しながら、スピーディーに展開していく。天才... ...続きを見る

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2019/01/15 15:36
警官の掟(佐々木譲著、新潮文庫)
18年4月刊行の警察小説だ。「道は行き止りだった」という一行から始まる冒頭の描写が抜きん出ている。読み返してみると、すでにこの物語の重要人物が最初の頁に現れている。読者は最後まで、作者に騙されることになるが。警視庁大井署地域課の門司と波多野。自動車警ら隊の松本。この3人の警察官は、逃亡犯を追って、東京湾岸に至る。犯人を追いつめた挙句、倉庫で起きた事件。上司の命令に反して独断で同僚を助けた松本と、犯人に拘束され、拳銃で脅されて失禁してしまう波多野。3人の運命は大きく異なっていく。時が経ち、門司と波... ...続きを見る

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2019/01/09 06:53
ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生
ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生 魔法動物学者ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)のキャラクターがとても魅力的なシリーズだ。今回はホグワーツ魔法魔術学校時代のニュートが描かれる。学生時代から孤独で、魔法動物研究に没頭していた姿はずっと変わらないのだ。共演の俳優たちも世界的名優ばかりが集められて、見応え十分の出来になっている。敵対するアルバス・ダンブルドア(ジュード・ロウ)と、グラート・グリンデルバルド(ジョニー・デップ)。この二人も素晴らしい。人物関係はやや複雑で、英国にも仏国にも“魔法省”がある。カップルも... ...続きを見る

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2019/01/08 14:37

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