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ろくでなし通信
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野鳥俳壇2019・6月(日本野鳥の会・会報「野鳥」掲載)
* 特選 河原鶸いつも遅るる一羽にて  神奈川県・青木聖侑さん 【選評・辻桃子】河原鶸が群をなし移動する時、いつも少し遅れる一羽がいる。どこかの社会に似て深読みを誘う。「にて」のほうが調べがよい。 ...続きを見る

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2019/06/12 15:39
町田くんの世界
町田くんの世界 主人公の町田一(細田佳央太)は、実に個性的な高校生だ。無私のひとだ。似たようなキャラクターは、ドストエフスキーの「白痴」のムイシュキンや山本周五郎作品の登場人物に見られ、宮沢賢治の詩や童話にも出てくる。石井裕也監督が描き出す町田君は、自分よりも他人を慮る。家族や級友、バスの乗客へ私心のない親切を尽くす。極めて稀な存在だが、幼い頃に井戸に落ちて頭を打って死にかけたのがその原点だという台詞がある。といっても、学校で苛められているわけではない。変人だと認められているようだ。アフリカ滞在の生物学... ...続きを見る

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2019/06/11 15:45
空母いぶき
空母いぶき 原作を知らない観客に予告編を見せれば、尖閣諸島をめぐる日中間の戦闘シミュレーションドラマだと思うだろう。だが、違っている。冒頭でテロップが流れ、フィリピン北東の島嶼に新たな海洋新興国が生まれ、過激な軍事独裁国家として日本が領有する「初島」への侵攻を始めたという設定になっている。小さなテロ国家が、日本の自衛隊と敵対しうる軍事力を備えているので、支援している大国が控えているという設定で、敵の空母から飛び立つ攻撃機がミグだとしている。まず、警備に当たっていた海保の警備艇が攻撃され、職員が拘束さ... ...続きを見る

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2019/06/10 15:55
長いお別れ
長いお別れ ラスト近くでタイトルの「長いお別れ」(ロング・グッバイ)が、英語での認知症を意味していることがわかる。原作の中島京子氏の直木賞受賞作「小さいおうち」は、山田洋次監督によって映画化されて大成功をおさめた。中野量太監督は、オリジナル脚本「湯を沸かすほどの熱い愛」で成功をおさめている。名優として名高い山崎努が認知症の元校長を演じる「長いお別れ」を私は期待を込めて観たが、中野監督と大野敏哉氏との共同脚本は、「湯を沸かすほどの熱い愛」ほどの面白さを持てなかったようだ。70歳で認知症を発症した元校長(山... ...続きを見る

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2019/06/04 13:52
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ ファーストシーンは、2014年にゴジラに襲われたサンフランシスコだ。主人公の科学者夫妻は、長男をゴジラ襲撃で失い、家族は離散している。妻と娘は、音響を武器に怪獣(巨大生物)を操る方法を完成させる。冒頭から様々な怪獣が出てくるが、そこには理由が付けられている。地球にとって、人類こそが環境悪化の最大の要因だ。膨大な石炭と石油を燃やしてCO2を出し、温暖化を招いたばかりか、森林を破壊し、野生動物たちを絶滅させてきたのだから。それに異論を唱える一派がある。「環境テロリスト」たちだ。暴力を使っても... ...続きを見る

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2019/06/03 15:21
居眠り磐音
居眠り磐音 佐伯泰英原作「居眠り磐音・決定版」を、藤本有紀が脚色し、本木克英監督が演出している。日本テレビと松竹の作品だ。九州の豊前にある架空の藩を舞台にした刃傷沙汰と、江戸での経済犯罪を組み合わせて描いている。主人公の磐音(松坂桃李)は、3年間の江戸勤番を無事に勤め終えた藩の若きエリートだったが、国元で起きた親友同士の刃傷事件に巻き込まれて脱藩する。刃傷事件の原因は、ある藩士による親友の妻への横恋慕だったが、事件の結果、磐音が自ら親友を斬り殺してしまい、それが磐音の心に重くのしかかるという構造になって... ...続きを見る

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2019/05/28 14:10
キングダム
キングダム 公開されてかなり経っていたが、劇場はかなり埋まっていた。中国ロケを含むスケールの大きな作品で、格闘シーンも違和感なく観ることができる。大きな刀を用いた大柄な殺陣も、ワイヤーアクションを中心に、よく工夫されている。同じ時期に上映されている「キングダム」と時代劇「居眠り磐音」は対照的な興行成績になってしまった。東宝とソニーピクチャーズが選んだ原作は、原泰久作「キングダム」で、松竹が選んだ原作は佐伯泰英作「居眠り磐音」。大ヒットコミックと、大ヒット小説。主演は、山崎賢人と松坂桃李。だが、原作ファン... ...続きを見る

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2019/05/27 15:18
コレット
コレット フランス文学史上、最も著名な作家となるコレットの半生を描いているが、この時代のフランスと芸術界に知識がないまま観ると、ちょっと取り残されてしまうだろう。自然豊かな田舎に生まれ育った美貌の少女・コレット(キーラ・ナイトレイ)は、パリで有名作家として活躍するウイリー(ドミニク・ウエスト)と知り合って、結婚する。ウイリーは、人気作家だが、女遊びも盛ん。派手な遊び人で、金遣いも荒い。新婚のコレットを騙して、愛人の巣へ。たまらずに実家へ戻るコレットだが、離婚を選ばずにパリへ戻る。金がないウイリーは、新... ...続きを見る

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2019/05/22 15:52
コンフィデンスJP
コンフィデンスJP アイデア満載の脚本家、古沢良太がスケール大きく描いたコンゲームだ。ヒロインの天才詐欺師・ダー子(長澤まさみ)が、最後には勝利するのが“お約束”だから、そこに辿り着くまでにどれだけ観客を騙し、掻き乱して、翻弄させるかが脚本の務めになる。舞台は香港。空撮を駆使した大きな映像が美しい。田中亮監督は、香港マフィアの女帝、ラン・リウ(竹内結子)をゴージャスに描き出し、軽い場面は軽く撮り、女性専門の恋愛詐欺師・ジェシー(三浦春馬)と女性たちの心理描写は丁寧に描いている。この作品はコメディーなので、笑えなけれ... ...続きを見る

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2019/05/20 15:00
江藤淳展
神奈川近代文学館で「没後20年・江藤淳展」が開かれている(19年5/18〜7/15)。企画展の最後には、江藤淳が愛用した和机と座椅子、筆記用具が再現されているが、隣のガラスケースには、66歳で自ら命を絶った作家の遺書が置いてある。文面には、死の直前に患った脳梗塞のために作家活動を断念することに決めたと記してあるが、死の原因がその前年に亡くなった最愛の妻、慶子夫人にあることが推測される。企画展で印象的なのは、27歳で早世した江藤淳の母、廣子の存在だ。4歳の時に江藤淳は母を亡くした。それからは母を知... ...続きを見る

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2019/05/18 13:04
NHK学園生涯学習フェスティバル「鎌倉市俳句大会」
19年5月17日、NHK学園生涯学習フェスティバル「鎌倉市俳句大会」が鎌倉芸術館で開かれた。自由題、題詠「山」合わせて6122句が集まった。 ...続きを見る

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2019/05/17 16:23
ホワイト・クロウ
ホワイト・クロウ 冷戦時代の1961年、ソ連からフランスへ亡命したダンサー、ルドルフ・ヌレエフの半生を描いている。監督を務めたレイフ・ファインズが、ソ連のバレー学校でヌレエフを教える温厚な教師を演じている。1939年、子沢山の貧しい農家に生まれたヌレエフは、“列車の中で生まれた”。なぜ一家が旅行していたのかはわからないが、母親は列車の中でヌレエフを産み落としたのだ。軍隊に取られていた父親が戻ってくるが、狩猟の最中に行方不明になり、母親は口減らしのためにヌレエフを国家のバレー学校に預ける。幼い頃からバレーを学ん... ...続きを見る

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2019/05/14 14:26
ラ・ヨローナ
ラ・ヨローナ 日本映画界の恐怖のヒロインは貞子だが、ニューライン・シネマは新たな恐怖の母親を生み出した。17世紀のメキシコの村に男がやってくる。村の娘が一目惚れして結婚し、2人の息子に恵まれる。だが、浮気男の夫は若い娘に手を出し、妻は嫉妬に狂って、我が子を川に沈めてしまうのだ。我に返った妻は自分の罪を悔いて泣き崩れ、自殺した後に他人の子供を奪う化け物になってしまう。それが、泣く女、ラ・ヨローナだ。舞台は変わって、1970年代のアメリカ。警察官だった夫を亡くしたヒロイン(リンダ・カテリーナ)が、ケースワ... ...続きを見る

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2019/05/13 13:53
賭ケグルイ
賭ケグルイ 美貌の天才JKギャンブラー蛇喰夢子を演じる浜辺美波の魅力がよく出ている。英勉監督のアップ撮影に、照明・カメラがよく応えて、個性的なキャラクターの表情をわかりやすく観客に伝えている。ギャンブルだけがすべてという私立百花学園。超セレブの子女が集まる学園に君臨するクールな生徒会長・桃喰綺羅莉(池田エライザ)。ギャンブルに負けた生徒たちは家畜になるのだ。生存価値さえ失った生徒たちは、“非ギャンブル・生徒会への不服従”を掲げた白装束集団・ヴィレッジを立ち上げて、勢力を伸ばしつつある。生徒会は、ヴィ... ...続きを見る

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2019/05/10 14:13
ダンボ
ダンボ たっぷりと製作費がかけられたディズニー映画の秀作だ。誰でも知っている耳の大きな小象ダンボ。時代背景を1910年代に置いて、冴えないサーカス団の小屋でダンボが母象から生まれる。とても愛らしい小象だが、耳がとてつもなく大きい。世話をすることになったのは、元花形騎手(コリン・ファレル)。アーレン・クルーガーの脚本がとてもよくできていて、この騎手の設定を片腕を失った元軍人にしている。しかも、彼が従軍している間にインフルエンザが大流行して、妻を失っている。残された二人の子供は、両親のいないサーカス団の... ...続きを見る

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2019/05/07 15:58
第160回芥川賞「1R1分34秒」 町屋良平
作者への受賞インタビューには「身体性を言語に落とし込む」と記されている。まさに、ボクシングという競技、ボクサーという人間の動きを精緻に、細密に描き込んでいる作品だ。作者は35歳で、実際にジムに通っている。執筆のためにプロボクサーへの取材も行なっているが、ここまで細やかにボクサーの動きと心理状況が描き込まれた作品は他にないだろう。3年前の受賞作当時に比べて、この作品執筆には「すでにプロになった自分が、プロとして読者に読まれるという前提で書いています」と語っている。作品の主人公は、21歳の4... ...続きを見る

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2019/05/05 16:45
  警官の条件(佐々木譲、新潮文庫)
         2011年9月に刊行された作品で、佐々木譲の代表作となった「警官の血」の続編だ。戦争直後から平成までの現代史の中に描かれた警視庁警察官3代の物語「警官の血」。「警官の条件」は、3代目になる安城和也が若き警部として活躍する物語になっている。とは言え、無傷のヒーローが大成功を治める物語ではない。33歳で警部になった若きエリート警察官の和也が、暗闘と妬みの渦巻く巨大縦割り組織の中で、のた打ち回る作品だ。「警官の血」で、和也が警務部からの密命を受けて退職に追い込んだ元捜査4課の“悪徳... ...続きを見る

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2019/04/30 15:29
荒野にて
荒野にて 最後の場面がなければ、痛々しい苦しみだけが残る作品になっただろう。ウイリー・ヴローティンの原作を、アンドリュー・ヘイ監督が脚色し、演出している。驚くのは、“怪優”として世界的なファンを持つスティーヴ・ブシェミが、渋い老演を見せることだ。口は荒っぽいが、どこか人間味が溢れる馬主を好演している。ポートタウンの貧しい家で父親と暮らすチャーリー(チャーリー・プラマー)は、16歳だが学校へは行っていない。安賃金の父親は、酒好きで女好き。チャーリーが12歳のときに父親が恋人と旅に出たことに怒った叔母が、チャ... ...続きを見る

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2019/04/24 14:03
ビューティフル・ボーイ
ビューティフル・ボーイ とても辛くて哀しい作品だ。大人は自分の都合で離婚し、再婚して新たな子供を作るが、両親の離婚によって子供は深く傷つく。その傷を見せまいとして子供は自分の心に多くのものを貯め込んでいき、その捌け口が必要になっていく。音楽ライターの父親と長男の物語だ。両親は離婚し、長男・ニック(ティモシー・シャラメ)は父親(スティーヴ・カレル)と再婚相手、小さな二人の妹と暮らしている。両親の離婚と最愛の父親の再婚、新たな妹たちの誕生が、ニックの心を傷つけたと明確に描かれているわけではない。回想場面では、幼いニック... ...続きを見る

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2019/04/23 13:30
警官の血(佐々木譲、新潮文庫)
吉野仁氏の解説によれば「佐々木譲の代表作といえるばかりか、国産警察ミステリー史の新たなページを拓く名作だ」とある。2007年度の「このミステリーがすごい!」の第1位など高い評価を受けて、テレビドラマにもなった。物語は、昭和23年の東京から始まり、平成19年で終っている。主人公は3人、安城清二、その息子の民雄、孫の和也だ。戦争直後から始まる親子3代にわたる警察官の物語の中で、最も読者を引きつけるのは、民雄だろう。跨線橋から謎の転落死を遂げた駐在所勤務の清二は、殉職とはならず、自殺扱いされてしま... ...続きを見る

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2019/04/19 16:05

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