真田太平記


NHK大河ドラマ、三谷幸喜作「真田丸」の骨格を成していたのが、池波正太郎原作「真田太平記」。文庫本12巻の圧倒的大河小説だ。池波正太郎が、この大長編を「週刊朝日」誌上で連載し始めたのが、昭和49年1月。終了したのが、昭和57年12月。9年間にわたって449回連載されている。作者は50代のほとんどをこの作品の執筆に費やしている。当時の編集者、重松敦之氏の解説によると、連載小説を依頼された池波正太郎は「江戸の市井をテーマにした人情話なら、1年、真田一族を取り上げるとなれば3年ぐらいかかるかもしれないね」と答えたという。当初の予定を大幅に越えて、連載は9年続くことになる。文庫本の後書きで、作者は真田一族との関係について記している。「私には、長・短篇を合わせて、真田家に素材を得た小説が多い。それというのは、そもそも30年ほど前に、はじめて時代小説を書いたとき、真田家の宝暦年間の御家騒動を背景に、家老・恩田民親を主人公にえらんだのが始まりで、このときに江戸時代の制度・風俗・経済などの勉強をみっしりとやったことにより、つぎからつぎへ、素材が発見できたからだ」池波正太郎の最初の時代小説が真田家を素材にしているのに加え、4年後の昭和35年の直木賞受賞作「錯乱」も、江戸から真田家に送り込まれた隠密をテーマにしている。重松敦之氏は記している。「この『真田太平記』には、さまざまな生と死が描かれ、そこには権謀、怨念、忍従、忠誠、功名、愛情など、人間が持つ性と業、欲望と本能の表裏があますところなく表白されている。実在した人物と池波さんが創り出した多くの登場人物たち―虚実ないまぜて数百人に及ぶキャラクターを掌の上でもて遊ぶごとく、奔放自在に躍動させ、歴史上の一時期を明晰に截断した時代小説は、『真田太平記』のほかに例を見ないのではないかと思う。長く次代に読み続けられるであろう「文化遺産」といっても過言ではないだろう」

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この記事へのコメント

つねさん
2017年10月20日 08:42
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