ダウントン・アビー

daunton.jpg
この作品の主人公は、秀抜な美術と撮影だ。冒頭、バッキンガム宮殿からダウントン・アビー宛ての封書が送られる。郵便汽車から郵便車、さらには郵便バイクによってその封書が届けられるのだが、その映像だけでも素晴らしい。CGではない、大きな絵柄の美しい実写が冴えわたっている。広壮な屋敷の中の装飾品、食器、壁にかけられる絵画など、人物よりも傑出した美しさを放っている。1927年の英国貴族社会を再現しているのだ。英国テレビドラマ「ダウントン・アビー」の映画化だが、ドラマの知識のない観客のために、本編の前に登場人物たちの紹介が挟まれている。とは言え、登場人物の数が多い。特に若い男性陣はわかりにくい。ジュリアン・フェローズの脚本は、まず、国王夫妻がダウントン・アビーを訪れるという大きな枠を設定し、ご訪問をめぐるいくつもの波乱を巧みに組み合わせている。離婚を求めている王女。未亡人の後継者をめぐる確執。屋敷の執事たちと、国王付きのスタッフとの対立。厨房の中のドラマと、貴族たちのドラマを平行して描きながら、最後は“めでたし、めでたし”という大団円で締めくくっている。晩餐会、舞踏会と、貴族社会の華麗な映像もたっぷりと味わえる美麗で豊かな作品になっている。ゲイもちょっとだけ顔を出す。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント