盲目のメロディ(19年公開・DVD)

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オードリーヘップバーン主演のサスペンス「暗くなるまで待って」は、盲目の女性が犯罪に巻き込まれる物語だったが、インドのシュリラーム・ラガヴァン監督「盲目のメロディ」は、盲目のふりをしたピアニストが犯罪に巻き込まれる。障害者用のアパートで暮らすピアニストのアーカショー(アーユシュマーン・クラーナー)は、白杖を持って出歩き、ピアノを教えて暮らしている。だが、アーカショーは、芸術家としての新たな境地を切り開くためにわざと盲目の生活を試しているのだ。そんなアーカショーは、ふとした出会いでレストランのピアノ弾きになる。そこの常連、プラモードは元大スターで今は不動産会社の社長。若い妻のシミー(タブー)と高級マンションで暮らしている。プラモードは結婚記念日にシミーを驚かせようと、サプライズとしてアーカショーに自宅のピアノを演奏させようとする。約束の1時にアーカショーがマンションを訪ねると、シミーは複雑な表情を浮かべる。アーカショーが盲目だと知ったシミーは、中に入れるが、そこにはプラモードの死体が。サプライズで帰宅したプラモードは、シミーが男と浮気しているところを目撃。慌てた男が発砲して殺してしまったのだった。アーカショーは、見えないふりをして、遺体を運び出す二人の様子をしっかり目撃。翌日、河原で発見されたプラモードの死体にマスコミは騒然。アーカショーは、悩んだ末に警察に出かけて、すべてを話そうとするが、愕然。シミーの浮気相手は、警察署長だったのだ。盲目に疑いをかけられたアーカショーは、次第に追いつめられていくが・・・。作品の終わりにテロップで「短編映画『調律師』に着想を得た」と出る。シュリラーム・ラガヴァン監督らは、その短編を膨らませて2時間18分の長編にしたのだろう。確かに着想はすばらしい。アーカショーが弾くピアノ曲が、そのまま劇伴になっているのも面白い。だが、途中から臓器売買の医者グループが出てきて、ドタバタと展開するようになると、せっかくの優れたアイデアも冷めてしまう。冒頭の兎が最後に関係するのだが、それもとってつけたように思えるのも残念だ。

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