犬鳴村(20年公開・DVD)

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戦後、日本の経済成長に伴う電力不足を解消するために、多くの水力発電所が建設され、ダムが作られた。ダム建設のため、山奥の村が丸ごと水底に沈んでいった。そういった戦後日本の歴史を背景に清水崇監督「犬鳴村」の脚本が作られている。さらに、この犬鳴村の村人が山犬を捕獲していたという凶暴な要素も付け加えてある。小児科の医師、森田奏(三吉彩花)は、子供の頃から霊を見ることができた。ある夜、兄の悠馬(坂東龍汰)は恋人の明菜(大谷凛香)と、心霊スポットとして知られる犬鳴トンネルへ向かう。午前2時に公衆電話が鳴り、受話器を取った明菜と悠馬がトンネルに向かうと、閉鎖されていたはずのトンネルが開いていて、二人がトンネルを抜けると、そこには荒涼とした廃村が待っていた。そこへ迷い込んだ二人に、恐怖が襲いかかる。さらに村の恐怖は、小学生の弟や悠馬の友人たち、村の医師にも襲いかかる。昭和24年にダムの底に沈んだはずの犬鳴村。そこで何が起きたのか。奏は、午前2時に公衆電話の受話器を取るのだが・・・。前半を見ていて、ヒロインの奏が医師らしく図書館や村の資料館で昭和24年の犬鳴村の悲劇を探り出すのだろうと予測していたが、保坂大輔と清水監督の共同脚本はもっと大胆な方法を取っている。当時の記録映像を使うのだが、それを見せるのは、この世の者ではないのだ。昭和24年に殺された男は、さらに奏にあるものを託す。それが、奏たちの原点になるという設定だ。奏が昭和24年にタイムスリップして、祖母を助けたことになる。ベテランらしく、清水監督の恐怖演出は安心して観ることができる。最後には、高島礼子も犬化し、三吉彩花も犬になる。

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