事故物件(20年公開・DVD)

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「事故物件芸人」松原タニシの原作をブラジリー・アン・山田が脚本化した中田秀夫監督作品だ。実際の体験をベースにしているせいか、脚本は1軒目から4軒目の4つのエピソードを串刺しにしている。オムニバスは、映画脚本として成功しないことが多いが、その原因はそれぞれのエピソードが絡み合って太い流れに凝縮していかないからだ。この作品では、最後の4軒目に過去3軒の部屋に住み着いていた亡霊たちが一挙に現れて、主人公を囲む。その上、亡霊の親玉のような死霊が現れて主人公たちと対峙するというクライマックスになっているが、どうも盛り上がっていかないようだ。大阪のお笑いコンビ、ジョナサンズの山野ヤマメ(亀梨和也)と中井(瀬戸康史)の受けは良くない。中井はコンビを解消して放送作家を目指すことになるが、ピン芸人になる自信のないヤマメは迷うばかり。そこへテレビ局の松尾プロデューサー(木下ほうか)が、事故物件に住んでみないかと持ちかける。ヤマメは、紹介された事故物件の部屋に行く。その部屋で女性が殺されたという。渡されたカメラで撮影してみると、気づかないうちにヤマメの前を白い霊がよぎっていたのだ。それを放送すると大受け。ヤマメは事故物件芸人として売れ始める。次々と事故物件の部屋を探して住んでいくヤマメ。息子に殺された老婆。ロフトの手すりで首を吊った男。事故物件コーナーは視聴率も上がり、とうとう全国放送へ。ヤマメが4軒目に住むのは、千葉の「恐い間取り」の部屋。ヘヤメイクで霊が見えるという梓(奈緒)の忠告も聞かず、ヤマメはその部屋で新たな心霊映像を撮影しようとするが・・・。4軒のエピソードが特に面白いというほどでもなく、それぞれに驚くような事件が絡んでいるということでもない。4軒の事故物件が繋がらず、ヤマメと中井、梓の人間関係も淡白で、平板だ。局のプロデューサーを演じた木下ほうかと、不動産屋の不気味な女性社員を演じた江口のりこの演技だけが記憶に残る作品になってしまった。

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