小吉の女房2(NHKBS時代劇)

kokitinonyoubou.jpgNHKBS時代劇「小吉の女房2」が快調だ。勝小吉は、幕末の江戸城無血開城の立役者、勝海舟の父親として知られ、隠居後に書いた「無酔独言」には、自由奔放に生きた小吉の小気味よい生き方が描かれている。山本むつみ脚本のオリジナルドラマだが、テレビドラマとして描かれた過去の勝小吉像の中で最も評判になったのは、1974年のNHK大河ドラマ「勝海舟」だろう。倉本聰脚本の作品の中で、勝小吉を演じた2代目尾上松緑の演技が随分話題になった。民放では、1972年放送の時代劇「父子鷹」「おとこ鷹」の中で若林豪が勝小吉を演じている。いずれのドラマも、子母澤寛原作の小説が原作になっている。19年放送の「小吉の女房」続編の「小吉の女房2」では、小吉を古田新太、妻のお信を沢口靖子が演じている。小吉が勝家の養子なので、おばば様(江波杏子)には頭が上がらず、仲が悪かった様子も面白く描かれていた。登場人物の中で意外なのは、中野碩翁(里見浩太朗)だろう。将軍家斉の愛妾、お美代の方の養父として隠然たる力を持っていた碩翁は、本所向島に広大な屋敷を持っていた。松本清張「かげろう絵図」は、影の実力者だった碩翁に絡む殺人事件を扱っているが、清張作品らしく碩翁は巨悪の老人として描かれている。「小吉の女房」で描かれる碩翁の好々爺ぶりとは対照的な描き方だ。「父子鷹」には、剣客・島田虎之助も出てくるし、地主の岡野家の借金に絡む金策のエピソードも出てくる。いずれも、「小吉の女房2」で扱われているとおりだ。実際には、勝小吉は酒も飲まず博打もしなかったようだが、吉原通いが好きで、お信を苦しませたらしい。喧嘩は江戸で一番とも言われ、若い頃は暴れまくって父親に牢に2年以上も閉じ込められたというから、かなりの乱暴者だった。まったく出世の見込みのない貧乏旗本として生涯を終えたが、幕末の偉人、勝海舟を育てたのだから、父子とは不思議なものだ。

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