ユージュアルサスペクツ(96年公開・DVD)

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公開当時、この作品は大きな話題となって、ブライアン・シンガー監督の代表作になった。手足に障害のある小物の詐欺師、ヴァーバル・キントを演じたケヴィン・スペイシーの名演が忘れられない。ニューヨーク市警のカイヤン捜査官が、警察署の一室でキントを追及し、キントが供述していく。その供述が主な物語として描かれている。冒頭で何者かが元刑事の犯罪者、キートンを銃殺し、船に火を放つ。物語はすぐにニューヨークに遡り、大量の銃を運んでいたトラックが盗まれた事件をめぐり、5人の前科者が逮捕される。面通しで集められた5人の男たちは、留置所で金になる犯罪の話を始め、釈放後にロサンゼルスで実行する。さらに二つ目の罪を犯した時、3人の男を殺してしまう。彼らの前にコバヤシと名乗る弁護士が現れ、「これはカイザー・ソゼからの依頼だ」と言う。カイザー・ソゼとは何者か?物語は、再び現在に戻り、冒頭の船の火災で27人が死んだことがわかる。生き残ったのは、ハンガリー人の船員と、手足の不自由なキントだけだ。しかも、船員は全身火傷で、ハンガリー語しかわからず、刑事の取り調べは進まない。同じころ、警察署ではカイヤン捜査官がキントを激しく追いつめていく。キントは、船の火災に至る5人の男たちの動きを告白し始め、すべてはカイザー・ソゼが仕組んだものだと言うのだが・・・。最後に、キントの企みが露になるが、映像になっている部分の大半がキントの捏造だということがわかる。だが、この架空の物語の中にも、真実が含まれている。キントは、カイザー・ソゼがかつてトルコのギャングだったという。ハンガリー系のギャングとアルゼンチン系のギャングの抗争の中で、カイザー・ソゼは家族を失ったというのだ。これこそ、この物語の核心だ。カイザー・ソゼは、裏切り者の口封じのために、4人の男たちを操ったのだ。もちろん、生き残った者が、カイザー・ソゼ本人である。

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