テーマ:俳句

野鳥俳壇21年4月(日本野鳥の会・会報「野鳥」掲載)

日本野鳥の会・会報に掲載されている「俳句を詠もう」には、選者の辻桃子さんが選んだ俳句が並んでいる。 * 特選 たわわなるむらさきしきぶ鵯重く     宮城県・工藤一寿さん 【選評・辻桃子】みっしりと実をつけた紫式部の枝に鵯がきた。枝が揺れ、大きくしなったことだろう、そこに鵯の重さが見える。 * 入選 純白な親に追ひ…
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NHK学園・武蔵野市俳句大会

21年3月20日に「NHK学園・武蔵野市俳句大会」が武蔵野市民文化会館で開かれた。自由題と題詠「光」とを合わせると、投稿句は4297句だった。選者は宇多喜代子氏、岸本尚毅氏、岸本葉子氏、西村和子氏。   * HNK学園武蔵野市俳句大会大賞 冬籠鳥のことばを覚えけり   大分県・後藤史子さん (選評・西村和子)今年の冬は疫病流…
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第24回毎日俳句大賞・2021年

投句数は一般の部5700句、こどもの部は1万2000句、国際の部1000句だった。 *大賞 炎天や少年水を縦に飲む     湯田一秋(福島県会津若松市) (選評)津川絵理子「立ったまま口を大きく開けて、喉の奥へ水を流し込む。下五の鮮烈な表現が、少年の渇きを的確に表現した。炎天、少年の体内を落下する水、縦の構図が面白い」…
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第22回NHK全国俳句大会(2021年)

今回は新型コロナウイルス感染防止のために例年行われてきたNHKホールでの大会は中止となった。今回の投句数は、題詠と自由題合わせて40144句だった。 *大会大賞 拭き上げて雪の匂ひの生家かな   東京都・冬魚 (選評)井上康明「雪国の生家から離れて都会に暮らす人を思った。冬を迎えるために久しぶりに帰って、家の中を掃…
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野鳥俳壇(2020/冬)

「日本野鳥の会」発行の機関誌「野鳥」掲載の俳句欄には冬鳥の句が寄せられている。 *特選句  蹲(つくばひ)に雀飛び入る残暑かな   東京都・みわ乙子さん 【選評】辻桃子…今年の暑過ぎる残暑を詠んでいる。水浴びをするのに、「飛び入る」と勢いよく表現して雀の暑さを感じる。 * 入選句 柄長(えなが)見る時忘れたり見入…
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野鳥俳壇(日本野鳥の会報「野鳥」20年9・10月号掲載)

日本野鳥の会の会報「野鳥」には、会員からの見事な写真や、俳句、短歌が載っている。俳句コーナー「俳句を詠もう」の選者は、青森県在住の俳人、辻桃子氏。 【特選】 仕舞い湯のうつらうつらに時鳥(ほととぎす)      福岡県・野鳥メイさん (選評)仕舞い湯でうとうとしていたら、突然時鳥が鳴いた。のんびり感と鋭い声との対比がよい。…
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野鳥俳壇(日本野鳥の会報「野鳥」20年9・10月号掲載)

日本野鳥の会の会報「野鳥」には、会員からの見事な写真や、俳句、短歌が載っている。俳句コーナー「俳句を詠もう」の選者は、青森県在住の俳人、辻桃子氏。 【特選】 仕舞い湯のうつらうつらに時鳥(ほととぎす)      福岡県・野鳥メイさん (選評)仕舞い湯でうとうとしていたら、突然時鳥が鳴いた。のんびり感と鋭い声との対比がよい。…
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NHK学園・伊香保俳句大会・2020

令和2年6月2日に予定されていたNHK学園・伊香保俳句大会は、新型コロナウイルス感染防止のため中止となり、入選作品集だけが発行された。投稿数は、4724句だった。 【NHK学園伊香保大会大賞】 みどり児に見えてゐるらし花吹雪    三重県・浜西修さん (選評)坊城俊樹「『みどり児』というと、生まれたばかりの新生児を言う。ま…
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野鳥俳壇(20.6月日本野鳥の会会報「俳句を詠もう」より)

会報「野鳥」掲載の「俳句を詠もう」20年夏号の特選句は、 朝焼けの滝の中から冑蝶  虎ケ岡(埼玉県) (選評)辻桃子「特選句、実景だろう。滝の中から冑蝶(鷦鷯・みそさざい・の異称)がこちらに向かって飛び出して来た。季語が「朝焼け」「滝」「冑蝶」と三つあるが「冑蝶」を強調して調和がとれている。 【入選句】 ふいふい…
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野鳥俳壇20年2月(日本野鳥の会・会報「野鳥」掲載)

* 特選 鷹柱空の高さにはっとして     大分県・富永香奈美さん 【選評・辻桃子】気流に乗って昇りゆく鷹をじっと見ていて、肉眼で見る空の高さに思わずはっとしたのだ。原句は「する」だが、「して」と直すと、より感動が伝わる。 * 入選 ゆっくりと鷺の一歩や冬はじめ    埼玉県・山田允さん 【選評・辻桃子】ゆっくりと…
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2020年・第23回毎日俳句大賞

一般の部約7500句、国際の部約840句が集まった。 大賞・黒板にあしたの日付蝌蚪に足   石川県・亀田紀代子さん 【選評】小川軽舟…「きれいに拭かれた放課後の教室の黒板の隅に白墨で明日の日付が記されている。折りしもおたまじゃくしに足の生える頃。子供たちの成長を連想させるこの取り合わせがよい」 大賞・ぶつかって互いに凹…
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2020年・第21回NHK全国俳句大会

投句数は、題詠「大」と自由題あわせて41、107句。13名の選者に選ばれた大会大賞作品は、3作品。このうち、一句は題詠「大」句。 雀には雀の丈の秋の空   大阪府・柿谷有史さん * 選評…【高野ムツオ】「雀の丈」と表現されて、生き物にはみなそれぞれの背丈に応じた空があると気づかされた。麒麟には麒麟の、蟻には蟻の空があ…
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野鳥俳壇19年12月(日本野鳥の会・会報「野鳥」掲載)

* 特選 草刈りや案山子に似たる鷺一羽    愛知県・丸岡正彦さん 【選評・辻桃子】畦の草刈りをしていると案山子のような鷺が一本足で立っていた。じっと立っている鷺に作者は俳味を感じたのだ。 * 入選 鳥を待つ九月の沼の真つ平ら    静岡県・岩崎武士さん 【選評・辻桃子】野鳥観察によく行く沼なのだろう。波のない水面の静…
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NHK学園・月山俳句大会

19年10月23日に「NHK学園・月山俳句大会」が山形県西川町で開かれた。自由題と題詠「信」とを合わせると、投稿句は3871句だった。選者は宮坂静生氏、柏原眠雨氏、津高里永子氏、星野高士氏。   * HNK学園市月山俳句大会大賞 半夏雨防災食を食べてをり   神奈川県・田中洋子さん (選評・津高里永子)災害に備えた保存用のも…
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野鳥俳壇19年9月(日本野鳥の会・会報「野鳥」掲載)

* 特選 葉の上を走り抜けたり鷭の雛    神奈川県・高崎雅明さん 【選評・辻桃子】浮葉の上を走りゆく鷭の雛の姿がユーモラス。さらに親鳥の後を追って水面を泳いでいる。 * 入選 朝焼けに朱鷺鳴き渡り鎌を取る    新潟県・末武正義さん 【選評・辻桃子】朝焼けに飛ぶ鮮やかな朱鷺を農作業をしながら見ている。 頭高(かしら…
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NHK学園・武蔵野俳句大会2019

2019年8月3日、NHK学園・武蔵野俳句大会が武蔵野市民文化会館で開かれた。自由題・題詠「野」合わせて4292句が集まった。 *NHK学園武蔵野俳句大会大賞 玉子焼きほどの明るさ春の夕  千葉県・鶴田ちしほさん 【選評】岸本葉子「春の夕をこのように表した比喩をはじめて見ました。卵焼きは『明るさ』の他にも、艶やかさや甘…
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NHK学園・伊香保俳句大会

2019年6月26日、NHK学園・伊香保俳句大会がホテル天坊で開かれた。投稿句は、自由題・題詠「温」あわせて4475句だった。 * NHK学園伊香保俳句大会大賞 サングラスとり参観の母となる     新潟県・中澤安子さん 【選評】小暮陶句郎…サングラスの似合う母親は、もしかすると女優なのかもしれないと思いました。授業参…
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野鳥俳壇2019・6月(日本野鳥の会・会報「野鳥」掲載)

* 特選 河原鶸いつも遅るる一羽にて  神奈川県・青木聖侑さん 【選評・辻桃子】河原鶸が群をなし移動する時、いつも少し遅れる一羽がいる。どこかの社会に似て深読みを誘う。「にて」のほうが調べがよい。 * 入選 豆腐―いとうふと振り売の声小鳥来る  東京都・岩谷天津子さん 【選評・辻桃子】住宅地に町の豆腐屋さんの売声が聞え、庭…
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NHK学園生涯学習フェスティバル「鎌倉市俳句大会」

19年5月17日、NHK学園生涯学習フェスティバル「鎌倉市俳句大会」が鎌倉芸術館で開かれた。自由題、題詠「山」合わせて6122句が集まった。 *NHK学園鎌倉市俳句大会大賞 春宵や鎌倉彫りの盆の影    神奈川県・野口聖さん 【選評】星野高士氏「日本にもいろんな塗物や彫物もあるが、鎌倉彫は透し彫、浮彫があり漆の色も最初は鮮…
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NHK学園・松山市俳句大会

伊予銀行創業140周年記念とある。平成31年2月24日に愛媛県・松山市民会館で開かれたNHK学園・松山市俳句大会には、6360句が集まった。 *大会大賞  松山の空の一碧冬に入る  東京都・藤岡定子さん 【選評】宇多喜代子「他から松山を訪れた人が挨拶句か、または松山在住の方の立冬の日の感想か、いずれにせよ『空の一碧』がまこと…
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野鳥俳壇 2019春

日本野鳥の会誌「野鳥」の俳句コーナーを「野鳥俳壇」と呼んでいる。選者は辻桃子氏。今回は十代の作者がふたり選ばれている。 (特選) 百舌鳥来たり小さき蜥蜴が枝の先   東京都・北本子虎さん * 選評…鵙が来た、よく見ると枝先に小さな蜥蜴が突き刺さっている。鵙の早贄を手際よく捉えた。 (入選) 鷹渡る近くを過り眼の猛し…
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第22回毎日俳句大賞

2019年1月下旬、第22回毎日俳句大賞が決まった。応募総数6900句。「いのち」をテーマにした応募作品は、2300句。 *大賞   戦争の終はらぬ星の星まつり 東京都杉並区・三輪初子さん(77) 【選評】高野ムツオ「有史以前から人類が繰り返してきた戦争。今も地球のどこかで絶えず続いている。これからも永遠に続くのだろうか…
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第20回NHK全国俳句大会

19年1月20日、NHKホールで全国俳句大会が開かれた。集まった作品は、44、277句。題詠は「天」だった。 * 大会大賞   東京は光の積木神の留守   兵庫県・日野久子さん 【評】高柳克弘氏「東京の夜景を『光の積木』と表現したことで、美しさとともに、儚さも伝えている。『積木』は、崩れやすいものの象徴であるからだ。季語の…
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野鳥俳壇 2018冬

日本野鳥の会誌「野鳥」の俳句コーナーを「野鳥俳壇」と呼んでいる。選者は辻桃子氏。今回は最年少五歳の作家が生まれた。 (特選) 燕生る父の遺せし小屋の梁   福岡県・正雄さん * 選評…燕が毎年同じ父の小屋に巣作りする。燕も人も代替わりして命を繋いでゆくのだ。 (入選) 鵙高音洗濯物の乾きけり   静岡県・岩崎武士さん …
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野鳥俳壇 2018秋

日本野鳥の会誌「野鳥」にも俳句コーナーがある。選者は辻桃子氏。 (特選) 軽装のバードウォッチャー夏兆す   大分県・戸上和信さん * 選評…俳句に「バードウォッチャー」を詠み込んだのが新鮮だ。どんな言葉も句にしてみたい。軽やかな調べを「夏兆す」が受け止め、涼しげだ。 (入選) 鳥の巣を残して代を掻く農夫   静岡県・岩崎…
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2018市川市俳句大会

 NHK学園生涯教育フェスティバルとして開いている各地の俳句大会。千葉県市川市山崎製パン総合クリエイションセンター飯島藤十郎社主記念LLCホールで平成30年9月20日に開かれた市川市俳句大会には、4355句が集まった。選者は能村研三氏、小島健氏、秋尾敏氏、岸本葉子氏。   * HNK学園市川市大会大賞 阿蘇涼し呼ばれて牛の現るる …
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NHK学園・郡上市俳句大会(2018年)

2018年7月29日、NHK学園主催の「郡上市俳句大会」が催された。4914句が集まり、題詠は「木」。選者は、西村和子氏、星野高士氏、井上康明氏、小暮陶句郎氏、西澤信生氏。 *NHK学園水とおどりの里郡上市俳句大会の大賞は、 牛小屋の音ばかりなる扇風機(愛媛県・松井洋子さん) 【選評】星野高士氏「着眼点と着想によっては個性…
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NHK学園2018年伊香保俳句大会

今年も伊香保俳句大会が6月12日に「ホテル天坊」で開かれた。投句数は、4674句。題詠は「時」。選者は高野ムツオ氏、舘野豊氏、田中亜美氏、堀本裕樹氏だった。 大会大賞は、 *梅咲いて息をしている兜太の字   茨城県・根本菜穂子さん (選評・高野ムツオ氏)「金子兜太、十八歳の折の処女作に『白梅や老子無心の旅に住む』、後に『梅…
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野鳥俳壇 2018夏

日本野鳥の会誌「野鳥」にも俳句コーナーがある。選者は辻桃子氏。津軽で暮らしていらっしゃるが、都内にお住まいの百一歳になる母親のお見舞いにしばしば上京されると言う。 (特選) 鳥帰る西郷さんの像の上   東京都・菊池一彦さん * 選評…上野のお山に百年以上もじっと立っている西郷像。その上を渡り鳥が北方へ帰ってゆく。見上げる構図が目に…
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野鳥俳句(2018/3)

「日本野鳥の会」の会報「野鳥」(2018/2・3月号)に野鳥俳壇が載っている。選者は、辻桃子氏。 (特選) 椋鳥の群れなだるる如く塒へと   静岡県・岩崎武士さん * 選評「椋鳥のねぐら入りの一瞬を『なだるる如く』という措辞で見事に切り取っている。うねるような大群が目に浮かぶ」 (入選) 太陽に透ける尾羽や鷹渡る   …
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