テーマ:芸術

ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

BS日テレの「ぶらぶら美術」で、山田五郎氏がユーモラスに解説していたように、横浜美術館で開催されている「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」の主人公は、これらの絵を収集したポール・ギョームだ。20世紀初頭のパリで、自動車修理工だったギョームが、偶然にも目にしたアフリカ彫刻に魅了されてコレクターに転身し、画商として成功しながら、…
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江藤淳展

神奈川近代文学館で「没後20年・江藤淳展」が開かれている(19年5/18~7/15)。企画展の最後には、江藤淳が愛用した和机と座椅子、筆記用具が再現されているが、隣のガラスケースには、66歳で自ら命を絶った作家の遺書が置いてある。文面には、死の直前に患った脳梗塞のために作家活動を断念することに決めたと記してあるが、死の原因がその前年に亡…
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「巨星・松本清張」展

神奈川近代文学館で特別展「巨星・松本清張」が開かれている。1992年(平成4年)に83歳で亡くなった松本清張が、北九州市小倉で生まれて41歳で作家となり、時代の寵児として大活躍を続ける姿が作品とともに展示されている。松本清張の足跡は、小倉にある「松本清張記念館」で常時展示されているが、それらの資料の上に神奈川近代文学館に保存されている資…
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花田清輝展

神奈川近代文学舘で19年3月10日まで「花田清輝展」が開かれている。評論家・花田清輝は戦時中の疎開で鎌倉市材木座で暮らしたため、神奈川近代文学舘での展示となっている。戦後、「復興期の精神」を発表した花田は、戦争への批判と戦後への道を現す評論家として脚光を浴びた。戦争から戦後への「転形期」をいかに生きるかを模索したが、今の言葉では、価値観…
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八代目中村芝翫・オセロと、吉田剛太郎・シラノ

19年正月に、録画してあった2本の舞台劇を見た。18年5月に日生劇場で公演された「シラノ・ド・ベルジュラック」と、9月に新橋演舞場で公演された「オセロー」。共にNHKで放送された。「シラノ・ド・ベルジュラック」はエドモン・ロスタンが29歳の時に書いた戯曲を、鈴木祐美が演出。シラノに吉田鋼太郎、ロクサーヌに黒木瞳、クリスチャンに大野拓郎。…
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32歳で歌集「滑走路」を遺して逝った人

 2017年6月、当時32歳だった萩原慎一郎さんは初めての歌集「滑走路」を遺して自殺した。角川書店から発売された歌集は6刷りで2万6000部のベストセラーになっている。 「ぼくも非正規きみも非正規 秋がきて牛丼屋にて牛丼食べる」  作者の萩原さんは、中高一貫の進学校に通っていたが、野球部で監督に怒られておどおどしたところ…
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寺山修司展

神奈川近代文学館で「寺山修司展」が開かれている(18/9/29~11/25)。昭和10年に生まれた寺山が、肝硬変を悪化させて47歳でこの世を去るまでの軌跡が、立体的にくっきりと、わかりやすく展示されている。亡くなる直前、遺作映画を演出している写真が飾られている。肝硬変を悪化させた寺山は、寝転がったまま俳優に演技をつけているが、その顔…
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没後10年・石井桃子展

神奈川近代文学館で「没後10年・石井桃子展」が開かれている。101歳の長寿を全うした石井桃子さんは、明治から大正にかけて、両親、祖父母、兄と3人の姉の暮らしの中で、愛情豊かな日々を送った。祖父の膝の上で、昔話を聞いて育ったと語り、絵本作家の原点が写真と共に展示されている。だが、石井桃子さんは、親友の病死や戦争に苦しめられた。驚いたの…
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詩人大使ポール・クローデルと日本展

神奈川近代文学館で「詩人大使ポール・クローデルと日本展」が開かれている。横浜美術館で開かれている「NUDE」展のメインにはロダンの彫刻が置かれているが、ポール・クローデルの姉はロダンの弟子であり愛人であったカミール・クローデルだ。明治元年、フランスの公務員の家庭に生まれたポール・クローデルは、知性と感性に優れた少年だった。4歳上のカ…
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生誕140年・与謝野晶子展

神奈川近代文学館で「生誕140年・与謝野晶子展」が開かれている(18/3/17~)。22歳の時の代表作「みだれ髪」の文学的衝撃がよく伝わってくる展示になっているが、その才能を開花させたのが、与謝野鉄幹だということもよくわかる。関西の老舗菓子店に生まれた晶子は、家の灯りが消えた後、読み耽っていたのが「源氏物語」などの古典だった。展示さ…
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山川方夫(まさお)と「三田文学」展

東急沿線の駅に置かれているチラシの写真には、神奈川県二宮の自宅庭で寛ぐ34歳当時の山川方夫と新妻のみどり夫人、それと愛犬が写っている。だが、それから1年も経たずに山川は亡くなっている。新婚生活わずか9ヶ月でみどり夫人は未亡人となった。1月27日から県立神奈川近代文学館で山川方夫(まさお)と「三田文学」展が開かれている。作家・山川方夫は、…
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久生十蘭・新資料展示

17年12月9日から神奈川近代文学館で、「久生十蘭・スポット展示」が開かれている。文学館は、作家・久生十蘭の遺族にあたる姪の三ツ谷洋子氏から数多くの遺品の寄贈を受けているが、あらたに見つかった資料を公開したのが今回の展示だ。今年は久生十蘭没後60年にあたる。久生十蘭は、当初、劇作家の岸田國夫に師事して劇作家か映画監督を目指していたと…
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山本周五郎展

 神奈川近代文学館で「山本周五郎展」が開かれている。通勤電車の中でアマゾンで買った山本周五郎の中古文庫本をほとんど読み尽くした私にとっては、馴染みの深い世界だ。戦前活躍した作家のほとんどが書店から消えて久しいというのに、新潮社からは新たに「山本周五郎長篇小説全集」全26巻が発売されているのだから、この作家が日本人にどれほど長く愛され…
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春の院展

 7月14日から横浜そごう美術館で「春の院展」が開かれている。日本美術院の創始者、岡倉天心が横浜出身であることからそごう美術館で開かれるようになって2年目になる。「春の院展」は、昭和20年に「日本美術院小品展覧会」として開かれたため、今でも出品作品のサイズは限定されている。そのため、この院展には実験的な日本画の小品が数多く集まること…
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生誕120年・宇野千代展~華麗なる女の物語

 神奈川近代文学館で宇野千代展が開かれている。 「この頃 思うんですけどね 私 何だか 死なないやうな 気がするんですよ ははは はは  宇野千代 満八十歳」と書かれた色紙が飾られている。  明治29年、山口県岩国市に生まれた宇野千代は、14歳の時に父親から命じられて従兄の家に嫁いだが、婚家との折り合いが悪くわずか11日で実家に戻っ…
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大女優が語る昭和の映画・香川京子

 文藝春秋(17/2月号)には、大型企画「大女優9人が語る昭和の映画」が特集されている。昭和6年生まれの香川京子さんは、昭和24年に東京新聞が主催した「ニューフェイス・ノミネーション」に応募して6000人の中から選ばれた合格者9人の一人だった。女学校を出て新東宝へ。俳優の先輩には、高峰秀子、上原謙、藤田進たちがいた。半年はエキストラで、…
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大女優が語る昭和の映画・山本富士子

 文藝春秋(17/2月号)には、大型企画「大女優9人が語る昭和の映画」が特集されている。昭和6年生まれの山本富士子さんは、14歳の時に敗戦を迎えた。大阪府泉大津市の海に面した3階建ての洋館で暮らしていたが、突然進駐軍に接収された。両親、姉と山本さんは自宅から立ち退かされて京都へ転居した。だが、運命は皮肉だ。京都で誘われた第1回ミス日本へ…
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大女優が語る昭和の映画・八千草薫

 文藝春秋(17/2月号)には、大型企画「大女優9人が語る昭和の映画」が特集されている。86歳の八千草薫さんは、昭和6年、大阪に生まれた。敗戦直後に宝塚音楽学校に入った時は、母親との二人暮らしだった。父親は亡くなっていた。戦争から解放された14歳の八千草さんの目に、宝塚の生徒募集記事は希望の光のように見えたという。昭和22年、敗戦後の1…
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タクシードライバー歌人

 毎日新聞の鈴木琢磨記者が、個人タクシーを続けながら歌人としても生きる57歳の高山邦夫さんの記事を書いている。高山さんは早稲田の文学部を出て製薬会社に入ったが馴染めず、タクシー運転手となった。だが、深夜のタクシーに乗る酔客には色々いる。  気が沈む時浮かび来る 車中にて罵倒されたる記憶幾つか  バブル景気が崩壊した頃、中年男…
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全身小説家・井上光晴展

 神奈川近代文学館で井上光晴の企画展が開かれている。2011年3月に起きた福島第一原発事故を経た今、井上が31年前に発表した「西海原子力発電所」には、新たな光が当てられている。残念なことに、日本の原発は誕生以来、保守派の推進者と左翼の反対者がイデオロギー対立を起こして良識のある防災議論が起こらなかった。もし、イデオロギー色がなく、政府と…
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10年目おめでとう!「クラシック・ヨコハマ」

 横浜駅のあちこちに、「クラシック・ヨコハマ」のポスターが目につく季節になった。秋から冬にかけて、横浜からクラシック音楽をひろげる「クラシック・ヨコハマ」の催しも10年目を迎えた。  中心になるのは、全日本学生音楽コンクールで、こちらも第70回を迎えた。戦後71年目の今年で70回だから、終戦直後に生まれた全国的な学生音楽行事ともいえる…
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コンビニ人間

この世は「普通の人」が占拠している。「普通の人」は、平均的な日本人ということだ。右を見て左を見て、自分は普通だなと胸をなでおろす人々のことである。世の中を生きていくのに、これほど重要なことはないだろう。取り立てて特別な才能に恵まれていなくても、普通の学生、普通の会社員、普通の夫婦であることは、世間からの不必要な攻撃からその人を守る防波…
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メアリー・カサット展

 横浜美術館で6月25日から9月1日まで「メアリー・カサット展」が開かれている。メアリー・カサットは、19世紀から20世紀初頭にかけて活躍した印象派の女性画家で、米国・ペンシルヴェニア州ピッツバーグ近郊で生まれている。生家は富裕な家庭で、長兄は鉄道会社の社長になる。展示されている作品の中で、唯一、男性の肖像が描かれているが、これがア…
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国吉康雄展

横浜そごう美術館で、「国吉康雄展」が7月10日まで開かれている。サブタイトルは「少女よお前の命のために走れ」。チケットにもこの絵が載っている。巨大な蝗と蟷螂から逃げるように、少女が駆けている。空は暗く、雲が垂れ込めている。終戦直後の46年に描かれた作品だ。  今回の展示の目玉は、日本初公開の「クラウン」。大きな絵で、白い仮面が描か…
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