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zoom RSS バロン氏の怒り

<<   作成日時 : 2017/04/30 15:40   >>

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 米国トランプ政権誕生の鍵を握ってきたといわれるバロン氏。右翼メディア「ブライトバート」会長としてメディア戦略を担当し、大成功を収めた。「ブライトバート」は、白人至上主義や排外主義を肯定するニュースを流して、保守派の白人たちから強い支持を得た。大統領選挙中は、既得権益層を徹底的に批判してトランプ大統領を誕生させた。
 そのバロン氏の生い立ちから今に至るまでの興味深い紹介が毎日新聞(17.4/29)に載った。バロン氏が強い怒りを抱いたのは、2007年頃だったという。米国金融界はリーマンショックによって大きな打撃を受けたが、損をしたのは真面目な労働者ばかりだった。
「大金融機関は救済されたが、貯蓄を失った個人、中間層の人々を助ける人は誰もいなかった。だからスティーブは中間層のために戦いたいと思ったんだ」
 バノン氏の高校時代の後輩が語っている。スティーブ(バノン氏)の父親は、電話会社で真面目に働き続けて管理職になっていた。半生をかけて貯めた貯蓄の投資先が金融危機によって破綻した。父親は資産を失ってしまったのだった。父親の無惨な姿をバノン氏は具に見て怒りを抱いたという。バノン氏は、講演で語っている。
「銀行幹部は何の罪にも問われていない。ボーナスも、持っている株も奪われることもない」
 バノン氏の既得権益層への怒りは凄まじい。64歳のバノン氏は、南部バージニア州のアイリッシュカトリックの家に生まれた。バージニア工科大の生徒会長を経て、海軍兵学校を出た。駆逐艦の乗員として各地を回り、国防総省で海軍作戦部長の特別補佐を務めた。
その後、海軍をやめてハーバード経営大学院でMBAを取得。メディア専門投資会社を設立。同社を売却後、映画制作に乗り出す。「ジェネレーション・ゼロ」という作品では、第2次世界大戦後に繁栄を築いた米国が次第に古き良き価値観を失い、個人主義や拝金主義がはびこって危機を引き起こしたと主張した。保守系草の根運動「ティーパーティー」の活動を賞賛するドキュメンタリーも制作した。映画制作で知り合ったアンドリュー・ブライバート氏が創設した右翼メディア「ブライトバート」にも参加して、会長になった。バノン氏の既得権益層への激しい怒りは、仕事を奪われた白人労働者層の共感を生んだ。わずかばかりのエリートたちだけが莫大な富を得ている反面、白人労働者たちは大企業の海外移転で失業した。その怒りは、大統領選挙を左右した。バノン氏の怒りが、トランプ大統領を生み出したのだ。
 電話の架線工事をしながら5人の子供を育てた父親。海軍時代に「強い米国」の復活を掲げたレーガン大統領。二人の男にバノン氏は強い影響を受けたという。政治思想的影響を与えたのが、歴史家ウイリアム・ストラウス氏とニール・ハウ氏の共著「フォース・ターニング(第4の転換期)」だった。米国の歴史は、1、覚醒 2、高揚 3、分解 4、危機の4つの時代を繰り返してきたという。金融危機は危機の時代だとされ、次には覚醒が訪れる。バノン氏は、トランプ大統領こそ第2のレーガンだと主張している。はたして米国は覚醒するだろうか。





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