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zoom RSS パンク侍斬られて候

<<   作成日時 : 2018/07/09 14:34   >>

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実に久々の石井岳龍監督の演出だ。挑むのは、町田康の文学世界。宮藤官九郎の脚本は、ナレーションを多用して、舞台裏を説明。主役の浪人、掛十之進(綾野剛)の波乱万丈のハッタリ野心を物語る。「なぜか」などということは必要とされない。徳川時代を背景に、ある小藩の権力争いや、家老の野望を描いているかのように見えるが、原作世界は常識からは完全に解き放たれている。その町田文学を、実存する俳優が台詞と動きで見せていくのだから、大変だ。多彩な登場人物の中でも、過労死するほど動きまくるのが、幕暮孫兵衛(染谷将太)だ。もともと、困り果てた時にバタリと倒れる性癖を持っているという設定で、これは天敵に狙われた小動物が死んだふりをして危機を乗り越えるという姿から創作されたものだろう。その幕暮孫兵衛は、使い走りの下級藩士だったが、「腹ふり党」の信者となってからは、別人のように踊りまくり、腹を振りまくるのだ。同じ「腹ふり党」の美女、ろん(北川景子)の踊りが、“しかたないので腹も振ってみます”といった上品な美女風舞踊の線を越えないのに対して、幕暮孫兵衛の踊りは狂い出す。次に感嘆するのは、「腹ふり党」の教祖をお上に売ってしまった元幹部の茶山半郎(浅野忠信)だ。狂気に充ちたメイキャップと、狂信的な演技、まるで役が乗り移ったかのような、自由闊達な踊り。浅野忠信、ここにあり!と、熱狂的に踊りまくり、演じまくる。驚いたのは、猿のボスを演じていたのが永瀬正敏だったことだ。この人は、石井監督の「狂い咲きサンダーロード」で脚光を浴びた人だが、今回は地味に渋い。渋すぎて誰だかわからない。猿だからわからないのだろうか。街道で浪人が、物乞いの親子を「腹ふり党」だと勘違いして、父親を斬り捨ててしまう所から始まる奇想天外な物語だが、なぜか、途中から無数の日本猿がエキストラ出演して、クライマックスへ至る。猿がテーマだったのか、野心がテーマなのか、現代社会を2004年に照射した原作を、14年後の今、名だたる俳優たちが形作る映像世界。かつて、新進気鋭の映画監督たちが低予算で作ったATGの時代なら、もっと別の形で町田文学は映像化されただろう。だが、今回の資金源は、上り調子のdTVだ。豪華な俳優陣だけ見ても、十分な予算が与えられているのがわかる。大胆な娯楽作品か。挑戦的な次世代型エンタメか。はたして、ゲイジュツ作品か。観客ひとりひとりが判断するより方法はない。





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