日本史の内幕(磯田道史著、中公新書)
著者は著名な歴史家で、15歳のころから一次資料としての古文書を読み込んできたという。まえがきには「この本は、古文書という入り口から、公式の日本史の楽屋に入り、その内幕をみることで、真の歴史像に迫ろうとする本である」と記されている。第一章「古文書発掘、遺跡も発掘」、第二章「家康の出世街道」、第三章「戦国女性の素顔」、第四章「この国を支える文化の話」、第五章「幕末維新の裏側」、第六章「ルーツをたどる」、第七章「災害から立ち上がる日本人」と七つの章に分かれているが、古文書の原文を含んだ短文が多く、互いに脈絡がない。雑誌に連載されたエッセーをまとめたものだろう。興味を持つ読者も多いかもしれないが、テーマを絞ってもらいたかった。
この記事へのコメント
読み通すには一頑張りが必要かも。
読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
ネット小説も面白いです。