翔んで埼玉

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興行成績20億円を超えるヒットとなった作品なので、製作サイドは喜んでいるだろう。「テルマエ・ロマエ」2部作をヒットさせた竹内英樹監督の演出が特に優れているとは思えない。お涙頂戴が上手な監督は多いが、観客を笑いの渦に巻き込める監督は稀有だ。2018年にブレークした「カメラを止めるな!」を観ればわかる。前半で映される破綻だらけの低予算ゾンビ映画がどのようにして企画されて作られたかを描く後半では何度も劇場に爆笑が起きた。「テルマエ・ロマエ」で観客の笑いを誘ったのは、主役の阿部寛の絶妙な演技だった。「翔んで埼玉」でこの役目を担うのはヒロイン役の二階堂ふみだろう。だが、残念なことにコメディエンヌとしての演技力は十分とは言えないだろう。極めて個人的にこの作品で最も面白かったのは、ラスト近くの“埼玉県各種データ映像”と、はなわの唄う「埼玉県のうた」だった。

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